COLORDAYS
「なあ、なんであの時…」
気まづそうに話そうとするソウゴに
アズマは肩に手を乗っける。
「あんときゃ、俺は悪鬼に入る気はサラサラ無かった。お前の気持ちは分かってた。不正ばっかする悪鬼を正そうとしてた気持ちは、でもそれは俺がいなくても出来たことだ。お前のそばにいたのは俺だけじゃなかった。俺とお前はべつに夫婦じゃねーからな。俺は口べただからよ〜、お前にこんな思いさせたのは悪かった。」
「アズマ…」
二人の空気は友情で終わると終わったが。
ソウゴは貼り付けた笑顔で
「でもお前悪鬼潰したよね?俺がやろうとした矢先に悪鬼潰したよね?」
「…あ、」
「あ、じゃないよね?あれ、お前ならてきるって言った矢先に潰すってあれ完全に喧嘩売ってるよね俺に?」
ニコニコとスピーディに話すソウゴに
アズマは冷や汗が止まらなく、
カナメとリョウにまで冷たい目で見られる。
「はあー、まあいいけど。東の下っ端連中は完全にこっちが取り込んでるから返す気はないよ」
ため息をつきながらソウゴは立ち上がる
「あー、くれてやらぁ。なんならお前が東関東をまとめてくれよ。別に神威に入らなくていい、喧嘩ならいつでも買う。償いとかじゃねーけどお前に任せる」
「…俺に任せるんだ?知らないよ?毎日喧嘩売りに行くよ?」
「ほんとお前俺の事好きだよな…キモイんだけど、俺そんな趣味ないからね、サラちゃんしか……ってあれ。そうだよ!!おめー!!サラどこやった!!」
傷だらけのソウゴの胸ぐらをグラグラ掴むアズマ