COLORDAYS
「ここっすよー。サラは無事でしたよ」


入り口からサラをお姫様抱っこするナツキが現れる。

「ねえアズマ。」

そこに走り出そうとするアズマを止める。


「あ?」

振り返るとソウゴの顔は真剣で

「サラちゃんの抱えてるものは深いよ。相当ね。」


「…お前、ビーチの件はサラのためだろ?」


「ふっ。どうやら俺は悪者には向いてないよ。あの子を救ってあげなよ。アズマ」


「ああ、ありがとな。」


サラの元へ駆け寄っていくアズマとカナメの後ろ姿を見つめて、

「お前でも無理かもな…」

「可哀想なお姫様、皮肉な事にそのまんまの意味ですからね。」



ソウゴとリョウがこんな会話をしてた事を
アズマは知らず、

ナツキを突き飛ばしてサラを抱き上げる。
安定のように騒ぐ彼らを笑って見つめる
ソウゴとリョウ。

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