COLORDAYS
「ただ…地位なんて興味ない。ただこの人達が私に見せたいと言ってきた、わたしが知りたいことを教えてくれるって。だから見たいと思ったの。彼らが胸張っていう色を、彼らと見たいと思った。それだけ」


珍しく長々と話すサラにアズマは口が開いたまま固まっていた。

ハジメは酒を飲みながら微笑んでいた。

「ふん、色か。お前はどうやら感情が欠落しているようだな。…そうか、サラ」

キムラは身体ごとサラに向けて床に頭をつける。

「無礼を言ってすまない。ぜひ俺らの姫になってほしい。」

「…」

アズマを見ると微笑みながら頷く
それを確認したサラも頭を下げて

「…お願いします。」

と、か細い声で言った。

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