冷たい君の不器用な仮面
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「うーん、なかなか起きないなぁ」
__あれから20分。
私はレイが起きるのを待とうと、しばらくぼうっとしていたけど、一向に起きる気配がない。
………どうしよう、マスターはあの時起こしてたけど…
でもあの時は、私とユウが来たから起こしたんだろう
私1人のために疲れてるレイをわざわざ起こすのも、なんだか申し訳ない
__……もう少しだけ、待とうかな
私は、改めてレイの寝顔をマジマジと見つめた。
最初に見た時も思ったけど、レイは寝ているとなんだか色気が出てる。
いつもは無愛想でクールだから、そんな雰囲気は感じられないけど。
__でも、そんなレイの無防備な姿を見るとやっぱり少しドキッとしてしまう。
__サラッ
またレイの黒髪が、窓から吹き込む風に揺れた。
そのとき、髪がレイの顔にかかる。
するとレイはかすかに顔をしかめた。
……邪魔…なのかな?
私はふと立ち上がり、レイのベットに近づく。
そして、レイの髪に優しく触れた。
……わ…サラサラ……
レイのストレートな黒髪は、さわるとスルッと指を通り抜ける。
私のくせっ毛とは大違いだ。
私はそんなサラサラなレイの髪に、もう1度指を通した。
すると、レイはくすぐったいのかフイっと顔を横に背ける。
__ドキッ
その仕草に、一瞬私の胸が大きく高鳴った。
………なんか…レイかわいい…