冷たい君の不器用な仮面
「大丈夫か」
レイが私に近寄り、しゃがんで顔を覗き込んでくる。あくまで適度な距離感を保ちながら。
私はそんなレイからとっさに顔を逸らし、俯いた。
やめてよ………
優しくしないで
甘えさせないで
___離れられなくなってしまうから……
「……なんでここに来たの……?」
私はレイがここに来てくれたことへの嬉しさを押し殺して、小さく呟く。
あんなに酷いこと言ったのに、なんで私を助けに来たの?
私、レイたちのこと嫌って言ったんだよ?
一緒にいたくないって……突き放したんだよ?
なのに………っ
私を助けに来てくれたなんて……本当、夢見たいだよ……
考えれば考えるほど、罪悪感が体の中を渦巻く。
本当、ごめんね……
__レイは私の言葉に一瞬考える素振りを見せて、首を傾げた。
「……特に理由はねェな」
「…はっ?」
予想外の返事に、私は思わずパッと顔を上げた。
「いや、アイツがお前病室出ていくとき泣いてたって言ってたんだよ」
「…アイツ?」
「あぁ、ユウだ」
…ユウ……
見られてたんだ
っていうか当たり前じゃん……!
だって、ユウは私とレイが話し終わるのを、病室の外で待っててくれていたんだから。
余裕がなくて、ドアのそばにいるユウの存在に全く気づかなかった。
ユウ、きっとすごく戸惑っただろうな。申し訳ない…
「だから病院飛び出して追っかけてきた」
「………。そっかぁ……」
飛び出してきたって…レイ……
まだ傷も全然治ってないし、体中痛くて、歩くのもまだ辛いんでしょ?
そんな体で私を追いかけてくれたの?ただ、私が泣いてたからって?
~~~~っ、
「……レイのバカぁーーーー!!!」
ギュッ
私は思わずレイに抱きついた。