冷たい君の不器用な仮面



「……お前がどんなに嫌だって言っても__」









私の中でいろんな感情が渦巻く中、レイは揺らぐ私の目を見て、真っ直ぐに言う。





__私の弱い心に釘を打つように。







「お前はもう、俺らと一緒にいなくちゃいけねェんだよ」






……っ







ドバっと何かが私の中で溢れ出した。







_やっぱりレイはずるい。





……そんな、後悔も、嘘も、偽りもないような目で、こんなことをサラッと言ってしまうんだから。





レイの言葉で、揺らいでいた心にスっと光が入っていく。





さっきまで、レイの迷惑になるからって、私は危険を呼び寄せるからって、


レイともう一生会わない覚悟までしてたっていうのに。






……レイのその目で、何もかも吹っ飛んじゃったよ







私はレイたちの隣にいていいんだって





迷惑なんかじゃないって





強い綺麗なレイの目は、そう言ってくれているような気がして。







モヤモヤ考え込んで、ずっと答えが出せなかった私の行動が、今となっては馬鹿みたいに思えてくる。






今まで私だけの目線で見てたから、1人で抱え込んで、悩んでたんだ。






だって、少し勇気をだして、レイたちに直接気持ちを聞けば、こんなにも簡単に解決する。






自分じゃない他人が、何をどう思っているなんて分からない。



いくら仲良くたって、見えない気持ちや思いもある。






だからこそ、ちゃんと目を見て、面と向かって話すことは何よりも大事なんだ。






「私……レイたちのこと、嫌なんかじゃない。本当は、もっともっと、一緒にいたい……」









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