冷たい君の不器用な仮面
つい、本音が口からこぼれた。
それと同時になぜか涙も頬を伝っていて。
私は目を押さえながらも
「本当に、いいの……?」
と小さく呟いた。
その瞬間、
「いいに決まってるよ~!!」
ふわっ
ユウが私に駆け寄り、抱きついてきた。
その瞬間、一気に心臓の鼓動が早くなる。
「ちょっ、ユウ……!」
いきなり抱きつかないでよ…!
いくらユウでも、ドキドキしちゃうってば!!
「っ離れて~」
私は高鳴る心臓の音を聞かれまいと、じたばた抵抗する。
でもそんな抵抗はユウにはビクともしなくて
「えーだって嬉しいんだもんね~しょうがない!」
「しょうがなくない!!」
ユウはニコニコしながら、より腕に力を入れる。
ちょっと!ユウは私の立場になって少しは考えて欲しいな……?!
ユウは子供っぽい所もあるけど、普通に見たらすごく顔整ってるんだよ?
そんな人に抱きつかめたら誰でもドキドキしちゃうよね!!
「ーーっもー!離れてってば___ってあれ?」
私がそろそろ心臓の限界を感じてまた抵抗しようとした瞬間、ユウの手が急に私から離れた。
不思議に思って上を見ると、レイがユウの襟元を掴み、
「……帰るぞ」
と鋭い目付きで睨んでいた。
「……これはこれは」
そんなやり取りを階段にもたれかかって見ていたマスターが、ニヤニヤしながらレイと私を見比べている。
……な、なんですか
そんなマスターを不審に思いながらも
襟元を掴まれたままズルズルと引きずられていくユウを見て、
私も行こうと立ち上がろうとする。
__…が
手が動かなくて立ち上がれない。__っていうか!
「拘束解いてほしいな!!」
「「「あ」」」