冷たい君の不器用な仮面



こんな理由で瀬戸くんを変に意識するなんて、瀬戸くんに失礼だ。







それに、違う確率の方が何百倍も高いんだもんね!!!






ていうか、あんな男から出た一言でこんなにモヤモヤさせられてるとか、なんかムカつくからやーめよっ







……ん?ちょっと待てよ…私、そのたった一言でここまで考えられるって…ある意味天才…?





「はーいニヤケ顔に逆戻った」





「太陽うるさい」







「わー涼那ちゃん!そんな顔も可愛いと思うよ!」







「瀬戸くんあっちいって」






前言撤回。




逆にこれが暴走族だったら避ける理由になるからいいかもしれないな~






予想よ、当たってしまえ







「いや、俺の席ここなんだけどなぁ__」







「い・い・か・ら!!あっち行__」







「うん、行ってあげたいところなんだけどね?…ほら、」






「なに!!」







瀬戸くんが指さす方向に、イライラしながらも目を向ける。






「もうHRだよ?」






その先には出席簿を持って『席につけー』と叫んでいる先生。







「……ほんとだ」






「でしょ?」






そう言うと、瀬戸くんは満足そうな笑みを浮かべながら私の後ろの席に腰を下す。






__……~~なっんか腹立つ!!







私はみんながゾロゾロと移動していく中、腑に落ちない気持ちでため息を付いた。



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