冷たい君の不器用な仮面






ドクンッ






心臓が一瞬、大きくなった。








目の前に歩いてくる瀬戸くんはいつもと何も変わらないはずなのに……








なんだか、まともに目を合わせられない







だって、どうしても意識してしまう…



昨日の事。








__……昨日、あのいちご頭の男の口から出た『セト様』っていう人物。







たまたま、瀬戸くんの苗字と同じだった。








それだけなのに、なぜかその瞬間、瀬戸くんの顔を思い出してしまった。







セト、なんて苗字は珍しくもないし、友だちにも何人かいる。





でもその中でもなぜか瀬戸くんの顔を、なんの抵抗もなく浮かべてしまったんだ。






それだけじゃなくて、妙な転校時期とか、私なんかへのアプローチで、嫌な予想までしてしまった。


……それも、辻褄が合う内容で。







__……でも、そんな私の勘が当たるはずなんてない








だって瀬戸くんはただのちょっと…いや、結構チャラいだけの転校生なんだもん。











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