冷たい君の不器用な仮面




「…っえー、まぁその話は後にして……とりあえず成瀬、席につきなさい。」








「……」








レイは先生になんの返事もせず、無表情のまま椅子に座る。






そんなレイをみんなは固唾を飲んで見守ってる。







「…えー、じゃーHRの続きを___」







重苦しい雰囲気の中、先生は出席簿を片手にもう一度進行を始めた直した。






…あーあー…こんな調子じゃ久しぶりに来たってのに、みんなから一気に距離置かれちゃうよ







まあ、レイは騒がれる方が嫌か。






私は不機嫌そうに座っているレイにそっと目を向ける。








レイの席は廊下側の後ろの席。









私の席は窓側の後ろだから、横列として見たら近い。
けど、気軽に話せる距離じゃないな……








__っていうか!私学校で普通にレイと話していいのかな…





私やレイの事情知られると相当厄介だし、先生にでも伝わったりしたら呼び出しされるに決まってる。








レイは傍から見れば、ただの高校生だ。






そんな高校生が、命を狙われてあんな目に会ってるなんて、社会的にも大問題になるだろう。








でもそれなら、逆に言ってしまえばレイはあんな目に遭わずに守ってもらえるんじゃ…という考えが頭によぎる。








__……でも、レイは決してそんなことはしない







初めてあった時だって、あんなにボロボロな体して倒れてたって言うのに、救急車呼ぶなとか言うくらいだもん。








何か、事情を抱えているのは目に見えてるんだけど







その中身を知れないのが、やっぱり辛い。








…とか言って落ち込んででも、意味無いんだけど!!







レイのためになるなら、私も何かしてあげたい。








でも、レイのために役に立つことが何なのかよく分からない。






学校で私とレイが話すのは








みんなと仲良くなれるように私がレイを引っ張ってくのは








_レイにとって、迷惑なこと?




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