冷たい君の不器用な仮面
***
__キーンコーンカーンコーン
HR終了のチャイムが鳴り響く。
ガタガタッ
その瞬間に、またいつもの騒がしさが戻ってきた。
私はそんなクラスに少しホッとしながらも、レイの方に目線を向けた。
……1回くらいなら、話しててもみんなからおかしい風に思われないよね。
せめて、なんで急に学校に来たのかくらい知りたい。
覚悟を決めて、ガタッと椅子から立ち上がった時
「成瀬ー、職員室来い!」
……レイが先生にお呼ばれされてしまった…
まぁ、今日放課後バーに行くつもりだしその時に聞けばいっか。
ついでに学校で会話していいのか聞いてみよう。
それで、許可を得てから話しかけた方が良いよね。
…じゃあ今日はレイに話しかけないように我慢しよ!
「?涼那どうしたんだよ」
急に立ち上がってそのまま動かない私を、太陽が不思議そうに見つめる。
「…あっ、ううん。なんでもないー」
私はまた椅子に座り直し、太陽達と何気ない会話をしながら、教室から出ていくレイを横目で見送った。