冷たい君の不器用な仮面
「……聞きたいことって?」
私はユウをじっと見つめる。
……妙な沈黙が流れた。
そんな中、ユウは静かに口を開く。
「……うん。あのね、涼那ちゃん。違っていたら申し訳ないんだけど、君のお父ーーー……」
プルルルル……
急に電話の音が店内に鳴り響いた。
……タイミング悪っ
ユウは話を中断し、ポケットからスマホを取り出す。
が、着信はユウのスマホではなかったらしい。
ポケットにスマホをしまい込んだ。
その瞬間、ユウはハッとしたようにレイに目を向けた。
レイはゆっくりとスマホを取り出す。
そして画面を確認し、ユウに目を向けた。
ユウは静かに頷く。
私たちの間に、一気に緊張が走った。
私は、ぎゅっと腕で自分の体を抱きしめる。
1ヶ月前の光景が頭にフラッシュバックし、足が小刻みに震えだす。
レイはそんな私を見て、静かに席を立った。
「……お前は、動くなよ」
レイが私を真っ直ぐに見つめる。
私は、小さく頷いた。
今、私が前のように出しゃばるのは、何の意味も持たない。
それに、今はユウだっている。
心配することなんて……何も…ない。