冷たい君の不器用な仮面




カランカラン









ユウとレイが、外に出て行った。










私はその瞬間、一気に不安に襲われる。






























ーーー……さっきの電話が誰からだったかなんて、聞かなくてもわかる。










きっと、私が見たあの暴走族の集団からだ。

















あれから1ヶ月、暴走族たちが何も動かなかったのは、今日のためだったのかもしれない。










この1ヶ月のおかげで、レイの体の傷はだいぶ癒えた。











まだ完全に治ったとは言えないけど、包帯はもう取れている。











ーーー……でも。












また今日、レイの体にきっと傷がつく。








私は、ぎゅっと両手を握りしめた。









……ユウとレイが、危険をおかしてまで外に出て行ったのは、きっと決着をつけるためだ。













電話がかかって来た瞬間、普通は真っ先に仲間を呼ぶはず。










あのコンクリートの建物に溜まっていた人たちは、きっとこういう時のためにいるんだ。










なのに











2人が仲間を呼ばなかったのは何でなんだろう。












ふと、疑問が頭に浮かんだ。
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