冷たい君の不器用な仮面
ーー……キィッ
「……っ?!」
突然、裏部屋のドアが開いた。
私とマスターは驚いて、とっさに立ち上がる。
「……誰…?」
……誰かに今の話を聞かれてた…?
とたんに体からサーッと血の気が引いていく。
薄暗い裏部屋。
ドアの近くははっきりと見えない。
ぼんやりとシルエットが見えるだけだ。
ーーー……男の人…?
私とマスターはだんだんと近づいてくる、その人物に警戒しながらゴクリと喉を鳴らす。
……誰……なの…………?