私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

「親父さん、なんでここちゃんを狙うんです!?あなたの復讐は終わったじゃないですかッ!!」

「…華江を危険にさらした、最も憎い者を残して復讐は終わり?随分馬鹿げたことを言うな、信洋」

「っな!?…琴音ちゃんは被害者ですっ!何をおっしゃっているんですか!!」

源之助さんの行動に信洋さんも、奏多さんも困惑している。

源之助さんが私を見る目は、憎しみ、そのものだった…。

「被害者?いくら子どもとはいえ、人命を脅かすほどの行動をとってなお、被害者と言うのか?」

「子どものせいにすると言うんですか?…子どもの無邪気さに命を奪うような行為をした大人が責められるんじゃないんですか!?」

「親父さん、落ち着いてくれ!ここちゃんに非があるわけないでしょう!!」

懸命に叫ぶ奏多さんと信洋さんだけど、その言葉も源之助さんにはまるで届いていないかのように、私に向けた銃口は下ろされることはない。
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