私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)

ドキドキしたまま、連れて来られたのは季龍さんの部屋。

久しぶりに入った部屋は前と変わってない。それでも、どうしてこんなに緊張してるんだろう。

部屋に入ったと同時に手は離されて、季龍さんは襖を閉める。

2人っきりだ…。そう自覚すると余計に緊張してきた…。

「座れ」

「え?」

どこに?真っ先に浮かんだのはそんなこと。

えっと、ベッド…はなし。床は、カーペットのあること?それともベッド下?う~ん定石かなぁ。

というわけで移動する。ベッドのところで屈もうとすると、ため息のような声が聞こえたような気がした。

「こっちだろ」

そんな声とともに思いっきり後ろに引かれ、倒れるようにベッドに座る。

…ベッド?顔に全身の血が集まったんじゃないかってくらい、顔が熱くなる。

だから、なんでこんなに緊張してるの?って、緊張してる場合じゃないんだって!!

私の役目はそう、季龍さんを引き留めること!!!
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