私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
「葉月さん」
呼ばれた方を振り返ると、どこかで見覚えのある男子が1人。
…確か、昨日一緒に行動した男子の班の1人だったような。
生憎、クラスメイトだけど名前は覚えてない。それくらい関わりがなかった子。
「ビーチバレーやろうって話してるんだ。入らない?」
唐突なお誘いに思わず眉をしかめる。
なんで私?華さんたちならまだ分かるけど、昨日口も交わしていないのに…。
「ごめんなさい。私はいいや」
「そっか」
それで終わりだと思って視線をそらしたけど、隣に座られた気配に驚いて顔を向けると、なぜか座っていた。
…断ったよね?というより、遊ぶのになんでここに座ってるの?
じっと見ていると、男子の方がそわそわしていたかと思うと、急に真剣な顔を向けられる。