私のご主人様Ⅴ(SS?投稿しました)
「若、これはここちゃん自身にも関わってくる問題なんだ」
「は?」
信洋さんはまるで分かっていたように口を開く。
分かっていないのは、季龍さんと私だけ。
…源之助さんは何かをしようとしている。そして、それは私に関係する何からしい。
…あの記憶に何か、関係があるの、かな?
「…分かった。でも、こいつを危険に巻き込むことだけは許さねぇ」
「……それは、ここちゃん次第だよ」
「…」
そっと離された手。少し目が眩んだけど、季龍さんに支えられていたおかげで倒れることはなかった。
季龍さんに肩を抱かれたまま、田部さんの先導に従って歩く。
誰も口を開かないのが不気味で、離れまでの距離が遠く感じた。