私の失恋の行き着く先は…No.5
『待っててなんて言わない』って言ったのは、陽亮さんの強がりだったってこと…?
でも…、でも…、陽亮さんは結婚するんでしょう?
私のことは、過去の女なのでしょう?
顔を上げて必死に泣かないように我慢する。
今さら伝えたところでどうにもならないってわかっている。
迷惑になることも重々わかっている。
けれど、私だってもう後悔したくない。
「私はずっと陽亮さんが好き。今でも…。あんなこと言われても全然忘れられない。私には陽亮さんだけ…」
「冴子」
「でも、今さら遅いんだってわかってる。こんなこと言われても迷惑だよね?ごめん。でも、私も後悔したくなかったから…」
「迷惑って…?」