私の失恋の行き着く先は…No.5


総務部で働いている限り、いつかは知ることになるのだけれど、気持ちの整理のついていない今の状態で、出来れば聞きたくはなかった。

胸がドキドキとして、私は誤魔化すように、アイスコーヒーを飲み干した。

いくら誤魔化しても、いくら気づかないフリをしてみても、この胸の高鳴りが私が彼を好きだという気持ちを表していた。

青山陽亮(あおやま ようすけ)34歳。

私が好きな人、である。



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