ひきこもりなお嬢様
「…さま。…お嬢様、朝ですよ。」



聞き慣れない人の声がして目を覚ます


と目の前には小境さんがいた。


長い間1人で生活していたから


人に起こしてもらうのなんてすごく久しぶり。



「おはようございます。」


「…はよございます。小境さん。」


「お嬢様、私のことは小境と気軽にお呼びください。」



そうは言われても知り合って二日目で


呼び捨てできるほど私は小境さんと

仲良くなった覚えはないんだけどな。


ご主人様と執事の主従関係を考えると


"さん"は付けるべきではないんだろうけど


ほぼ初対面で呼び捨てというのは


あまり好きではない。



「あの、小境さん。


人に起こしてもらうの慣れないので


明日からはやらなくていいですよ。」


「…かしこまりました。


ですからお嬢様"さん"は付けなくていいと…


「私が付けたいから付けるの。これは命令ね。」


…分かりました。」


私の言葉を聞いた小境さんは


少し寂しそうな表情を浮かべながら返事をした。
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