ひきこもりなお嬢様
そんな顔しても許可なんて出してやらないんだから…!


イケメンを悲しませるのは心が痛む。


「…さぁ、お嬢様。
もう朝食のご用意が出来ているはずです。
参りましょう。」


そう言われ下げていた顔を上げると


悲しげな表情はどこへ行ったのか


いつも通りの顔をしていた。


なんだか、掴みどころのない人だなぁ。


私の家ではご飯の時は


必ず家族揃って食べることが決まりだ。


不登校になっている私だけど


これだけは守るように


両親からはよく言われていた。


いつもなら苦痛のくの時も


感じない食事なんだけど


今日はお姉様からの視線が痛い。


理由は簡単。小境さんのことだ。


昨日まではお姉様についていた小境さんが


私のお世話(と言えるほどのことはやって貰ってないけど)をしているから。


小境さんはお姉様のお気に入りだったから


それを私が奪ったと思っているんだと思う。
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