ダメ。俺のそばにいて。
「あ、ありがとう!藤田ちゃん!」
「これでメイクに興味持ったらいつでも声かけてくだサイ!」
「ふふっ、ありがとう〜!」
執事みたいな格好して、お辞儀する藤田ちゃんにお礼を言う。
さっきまでの気持ちなんて本当に溶けちゃったみたい、今は心が軽くてウキウキだ。
藤田ちゃんは本物の魔法使いなのかもね。
「次、藤田ちゃんお願いね〜。」
「任せろたんたん!!」
そこで、次の女の子が来たから席を立つ。
振り向いたら、真音にも「可愛いっ!磨きかかった!すごすぎる〜!」なんて言われて調子に乗っちゃいそう。
服も髪型も顔も、普段の私と全く違う感じ。
完全な非日常だ。