ダメ。俺のそばにいて。
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「おーい、星玲奈?茉優の話聞いてる?」
「あ、ごめんっ。聞いてる聞いてる。」
「嘘だあ、なにも聞いてなかったよ。」
茉優の鋭い指摘に「うっ…」と小さく唸る。
すみません、なにも聞いていませんでした。
難波くんを手当てした後、教室にいた茉優との帰り道。
どうやら、茉優に咄嗟の嘘が通じるわけないようです。
「もう〜、だからもうすぐ学園祭だね!って話してたんだよ。茉優ばっかり1人で話してたんだから。」
「あ、そっか。もう1ヶ月後だもんね。」
「そうだよ!楽しみだね〜!」
はしゃぐ茉優に思わず口元が緩む。
そういえば去年は違うクラスだったから茉優と同じクラスの文化祭は久々かも。
11月の下旬にある文化祭は、クラス企画が特に目玉だっけ。