ダメ。俺のそばにいて。
「……星玲奈。」
呆然としていた茉優がポツリと呟く。
「あ、茉優っ、ほんとに今のは気にしないでっ。」
辿々しく伝えれば、ジッと私を見つめた後、にっこり微笑んだ。
「うん、わかった。…て、もう駅目の前か〜、もうちょっと話したかったなあ。」
「え?」
「ふふっ、いいなあ、茉優とも仲良くしてね?久遠くん。」
そう振り向いた幼なじみの顔は、ため息が出るくらい、可愛かった。
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