学校一の人気者に告白されました
そうだ。



「ねぇ、今日…一緒に帰ろう」



「いーよー…って、あー…用事あるからダメだなー。ごめん」



うわ、本当に約束してるんだ。



合コンのやり直し?



それとも、個人的に会うのかな。



「用事…それって、女の子と会うとか」



「えー、ないない。もうそーいうのやめたから」



ヘラヘラ笑って手を横に振る。



そうだよね、陽向くんの真剣な顔…昨日見たし。



あたしが一番好きだって…言ってくれた。



「心配?妬いてんの」



「ちがっ、そんなんじゃ…」



「中学の友達と会うことになって。あ、お前も知ってるはず。間中遥って覚えてねー?」



間中遥…それって、さっきの“はるか”



そういえばいたような…。



うーん、あたし男の子の名前覚えるのすごく苦手なんだよね。



同クラじゃないなら、まず覚えないし。



「いた…かなぁ、覚えてない」



「だろ?俺も記憶になくて。昨日いきなりだぜ!久しぶりって連絡してきて」



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