学校一の人気者に告白されました
「あたし…思うんですけど」



「ん?」



「女友達も大切なのはわかるけど、距離感が近いっていうか…ちょっとのことで誤解しちゃうんです。だから山下さんも不安からちゃんと先輩と向き合わないんじゃないかなって」



「え、そうか?」



「多分…」



あたしがそうだから。



陽向くんが他の子と仲良くしてると逃げたくなる。



見張っとけよと言われても、それは何か違う気がするんだ。



「…そーか。もう話したくないって言われたけどな。ちょっと連絡してみるか」



先輩は立ち上がると、グラウンドを出て行った。



「先輩の心配より、自分のことは?陽向目当ての女の子がそろそろ来る」



あたしの隣に座っている男の子が、グラウンドの外を指指す。



フェンス越しに女の子が数人集まっていた。



なっ…なにあれ。



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