学校一の人気者に告白されました
唖然とするあたしのそばで、盛り上がる陽向くんたち。



陽向くんじゃなくてもー…いいんだ?



「言われたとおり差し入れ持って来たから、中に入ってもいいですか?」



女の子たちがストライプの紙袋を陽向くんに突き出す。



やっぱり…本当に持って来てる。



「えーマジで?すっげー嬉しい。いい子ばっかだな。入っていーよ」



いつもこの調子なんだ?



もうっ…。



デレてるようにしか見えない。



「彼女がいても、陽向くんと話せるからいっかー」



「そだねー」



そんな風に言ってる子もいる。



…うーん、なんだかスッキリしないなぁ。



ちょうどお昼時で、女の子たちが持って来たサンドイッチをメンバー全員で頬張っている。



あたしがもらうわけにはいかないから、見てるだけ。



なんだか…すっごくお腹が空いてきた。



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