生意気オオカミの虜
…3 揺れて揺らされて不埒なもの

好きならキスして当たり前。

そうかもしれないけど、そうとも言い切れないかもしれないと思う次第で。

凛に恋する感情があるとわかったものの、まだこれが本物の恋とは見極め兼ねる……

つい凛を好きだと認めながらしかめっ面になってしまった。



「 羽奈ぁ!」

「 だって!!待ってよ~ 確かに凛が好きよ? でもさぁ 私は凛が産まれた時からいるの、知ってるの、体のどこにホクロがあるかも知ってるの、あんなところにホクロ… ププ 」

「 黙れ羽奈っ 」

「 とにかく!好きだからキスを常にするなんて変よ 」

「 お前のが変だろ 」



んー、なんか… 幼馴染みってある意味友達で、家族でしょ。

それくらい近い存在にいきなり恋するなんて、しかもあんなキスしちゃったりして……

どうかなっちゃうのも時間の問題って感じだもん。

ちょっと信じらんないって言うか……

困るような、恥ずかしいし、どうしよう……



やだ… まずいよ私、凛を意識してる?

今、何、なんで!?



「 羽奈、しかめっ面の次は赤くなるの? 何考えてんだよ 」

「 べ、別に! ほっといて 」



あー、熱いっ

この凛と、高3の凛とあんな… あんなキスして……


しかもエロい事したいとか言われてるしー!


< 85 / 120 >

この作品をシェア

pagetop