【完】続・遥くんのキスには逆らえない。
「いい、いらない。今は先輩が欲しい」
そう言うと私の腕をつかみ、自分の方に引き寄せて、向かい合うようにして私を座らせた。

「・・・」
恥ずかしい私はずっと下を向いていた。
すると

ちゅ

「んなっ!」

髪に軽くキスをされた。


「あ、やっとこっちみた。先輩顔まっか!」
ケラケラ笑いながら私の頭を撫でる遥。


「こ、このキス魔!」


「えーそんなこと言われたらもっといろんなトコにしたくなっちゃうな」
なんて自分の唇をぺろっと舐めるもんだから、ついついドキッとしてしまう。

< 11 / 29 >

この作品をシェア

pagetop