隣の席の魔法使い。











「よぉ」「どーも」とお互いに何だかぎこちない挨拶を交わすと青葉くんが私の隣に腰を下ろす。









「拓真の風邪だからもう治ってんだろ?」





「うん、まぁね」







いつも通りそんなに愛想の良い方ではない青葉くんのトーンで話しかけられてそれに答える。








それにしても何で青葉くんは病院なんかにいるんだろ?





怪我をしているようには見えないし。








「……っ」








はっ、まさか……








「あ、青葉くん、まさか風邪で病院に?」





「は?」








一気に顔が青ざめていく。




そんな私の顔を見て青葉くんは難しい表情。







どうしよう!!恐れていた事態が発生してしまったかもしれない!!











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