溺愛とはなんでしょう?
「未来!!!みーらいっ!!」
あれ……?誰か私を呼んでる……?
既にホテルを出ようとしていた私は、まっさきにロビーの方向へ目線を向けるが、やっぱり先輩の姿はない……。
それに声が違う。この声は……
「未来!!!!」
今度は、ちゃんと聞こえた私を呼ぶ声の主は……日華くんっ!!?
私は、辺りをキョロキョロすると、天井の高いロビーの上にあたる2階から大きく手を振る存在を見つける。
「あっ!!!!日華くん!!!」
私も大きく手を振り返すと、今度は凄い不機嫌そうな顔して、こちらへ歩いてきた。
……えっ!なんか私、悪いことしたっけ……?あ、逆にありすぎて、分からないよっ!!!!
もしかして、、昨日、、私が勝手に、日華くん宛のクッキーを食べたから?!
すぐ目の前にきた日華くんに、咄嗟に言い訳をしてしまう。