溺愛とはなんでしょう?
先輩、遠いな……。まあ、ずっとずっと前から遠かったんだけど…。
「ね、未来ちゃん?俺、質問してるんだけど、、日本語分かるかな?」ニコッ
「あっ、あ!ちょっと知り合いと会う約束してたんですけど........」
…………。
「今日は、来れなかったみたいです……」
そう答えると、今度は両頬を日華くんにムギュっとつままれる。
「にゃ、なにゃにしゅるんですか……」
「だって……未来が悲し……っ」
もしかして、わたし表情に……
「あーあ、アイツ(山北)のホテルだし、すぐ帰ろうと思ったけど……仕方ないから、ラウンジのアフタヌーンティー奢ってあげる。」
そう言って私の頬を上下に動かす日華くん。
「へぇ?」と、とぼけた声で返事すると
「食べるの?食べないの?どっちなの?」
と聞かれ……
それは……もちろん。
「たべりゅ……、のへんじです」
「よし、じゃあ食べよっ」
今度は、私の手を取ると……
またまた反則級な笑顔で私をラウンジの方へ引っ張る。
「日華くん……、
ありがとう!!!」
「いいよ、どういたしまして。」
なんだか日華くんは、いつも私を照らしてくれる太陽さんだね。