絶対に守るから。
母に不老不死の体を持って欲しかったと言う訳ではないけれど、もし生きていてくれたら俺を助けようとしたヘゥインを止めてくれたんじゃないかって思えてしまったんだ。きっと失敗して俺が勝ったら、ヘゥインの動かない体は俺の物になってしまう。俺が体の不自由な生活を送っていかなければならなくなる。
冷静に考えれば、俺に魔力を送っていたのも成功率を上げるため。何らかの拍子に魔力を増大させ、限界値を超えてしまっても魔力を吐き出せる場所があれば自由に調節出来る。ヘゥインは自分のためではなく、俺が普通に生きられるようにわざと成功させたんじゃないのか。
「本当、自分勝手だな」
「どこ行くんだ」
小刻みに震える半獣半人の手が立ち去ろうとした俺の手を握った。ヘゥインの近くに俺の居場所がない事は知っている。
冷静に考えれば、俺に魔力を送っていたのも成功率を上げるため。何らかの拍子に魔力を増大させ、限界値を超えてしまっても魔力を吐き出せる場所があれば自由に調節出来る。ヘゥインは自分のためではなく、俺が普通に生きられるようにわざと成功させたんじゃないのか。
「本当、自分勝手だな」
「どこ行くんだ」
小刻みに震える半獣半人の手が立ち去ろうとした俺の手を握った。ヘゥインの近くに俺の居場所がない事は知っている。