絶対に守るから。
リオディナは笑っていたけれど、俺が知りたいのはヘゥインが俺に執着している理由だ。俺は自分の感情圧し殺して姫と兵士の関係を保とうとしているのに、ヘゥインがあの様子では俺の我慢もいつまで続くのか分からない。張り積めていた糸が切れてからでは遅いんだ。

「だから仲が良かったんですね!納得しました!」

「納得してくれたなら良かったわぁ!」

いや、和んでいる所悪いんだが話を戻してもらえないだろうか。俺が知りたいのは彼女が俺に執着する理由だ。何か気に触るような事でも言ったのか、昔に約束でもしたのか。少なくとも、俺を友達以上に見ていないのは確かだから恋愛感情が邪魔をしている訳ではないだろう。そもそも、彼女は恋愛感情に振り回される性格ではない。
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