同姓同名のあの人は

私はあの後、何事もなく家に帰る事が出来た。

夕ご飯も食べお風呂にも入って、今は自分の部屋に居る。

そんな時、千田くんからメールが届いた。

メールアドレスは帰りの途中に交換したものだ。

〈今日は部活見に来てくれて、ありがとう。また暇な時は見に来てくれたら嬉しいな〉

「えーっと、いえいえ、楽しかったからまた時間があったら見に行きたいな!それから今日は送ってくれて本当にありがとう。っと…」

声に出しながらメールを打って、内容を確認した後返信した。

少ししてまたメールが届いた。

〈見に来てくれた時は一緒に帰らない?あ、いきなりだったかな?〉

〈んー、私はいいけど、千田くんの負担にならないかな?〉

とメールを打って、返信した。

少ししてまたメールが届いた。

〈そんな事ないよ、遅い時間に女の子1人じゃ危ないからさ…僕に送らせて?〉

〈ありがとう、私の事考えてくれて。見に行った時は一緒に帰ろうね!…それじゃあおやすみ〉

とメールを打って、返信した私は、次の見学の日がなぜか楽しみだとワクワクしながら、ベッドに入り眠りについた。
< 11 / 14 >

この作品をシェア

pagetop