Deal×Love
「ま、まさか、私…身籠ったり、してるんじゃ……」

真っ青になりながら恐る恐る訊ねると、目の前の彼はプッ!と噴き出した。

「眠りこけてる女の子を襲うなんて最低なことしないから」

でも、

「一緒に眠ったんですよね!?」

「あぁ」

私はまた立ち眩みを感じながらフラッと倒れそうになるが、こめかみを押さえながら何とか持ち堪える。

「病院に、行きます……」

「だからそんなことしてないから。俺ってそんな信用ない?」

「一緒に眠ったのなら身籠ってるかもしれませんから……」

「だから大丈夫だって」

何が大丈夫なの!?
私は頭が大パニックを起こしているというのに!
もし赤ちゃんが出来ていたら大変なことになる!

あぁ!義弟と過ちを犯したなんて!!
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