Deal×Love
さ、さそう?

って、それよりも。


「近いですっ!」

近すぎる距離に顔から火が出そうになった私は、彼の胸をドンっと手で押した。
すると彼は「うわっ」と言いながら離れていってくれた。

「そんな冷たい態度を取らなくても良いじゃん。昨日の熱い夜を忘れたわけ?」

熱い夜って何!!?

すると海さんに似た顔がニヤリと笑う。

「今日も一緒に寝ようか」

「っ!!?」

そう言われて、あの時は逃げることにいっぱいいっぱいだったが、今とあることに気付いた私の身体からは血の気がサァーと引いていく。
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