傷つけたのは私 ~傷ついたのは私達~
あなたとの出会い
『名前なんていうの?』

『…真菜花、です』

『ウチ、凛和!これからよろしくね!!』

これが私凛和[リナ]と、真菜花[マナカ]の出会いでした。

私たちは、中学に入ってイラスト部の体験入部で初めて顔を合わせました。

私は可愛い子がいるなーと思い声をかけました。

真菜花は初めとても静かで控えめで、ちょっと冷たいようにも感じました。

私たちはクラスは違いましたが、先生たちの間でも話題になるぐらい仲良くなりました。

休み時間は、移動教室じゃない限りお互いのクラスに行き一緒にいました。

『次は凛和が私のクラス来てよ!』

『えぇー真菜花が来て!』

『階段上がるのめんどいだけでしょ』

『バレたー?』

この会話を何回したでしょうか。

私が3組、真菜花が7組。

5組から上の階になっていた私達の学校。

階段がめんどくさいんじゃない。

嘘、それも少しはあったけど私は真菜花が私に会いに来てくれてるそう思えるから出来るだけ来て欲しかったのです。

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