2番目に君を、愛してる。
謝罪の言葉も、サヨナラの挨拶もなく、
彼は玄関の扉に手をかける。
少し扉が開くと、突風が部屋に吹き荒れた。
そして
彼はもう私を振り返らず、外に出た。
新藤さん…。
静かに扉が閉まった時、
全てが終わったと、
やっと理解した。
部屋から消えた荷物。
もう私たちを繋ぐものはなにもない。
私たちはお互いに"2番目"だった。
誰かの次で良かったはずなのに、
どうして手を伸ばしてしまったのだろう。
こんなに傷付いても、辛くても。
それでもあの日、出逢ったことを
後悔してないんだ。
もう一度あの夜からやり直せると言われても、やっぱり私は同じことをする。