お見合いから始まる恋→結婚
13
私は魂が抜けたような状態で平日を過ごすと、あっという間に土曜日になっていた。

それまでそっとしておいてくれた両親だったが、その夜にはリビングに呼び出された。

「何があったのかは聞かないけれど、明日の引っ越しは予定通りで良いのかね?」

お父さんが核心を突いて来た。

「あっ…。」

あれ以来当然だが、尚登とは連絡を取っていなかった。

「えっ?その反応はどういう事なの?引っ越しの準備も中途半端なままで止まっているようだし。」

お母さんの言葉に、私は何も答えられない。

「…今からもう少し準備をするけど、時間の連絡が来ないからどうなるか分からない。」

やっとの思いで出た言葉に、我ながら驚く。

やっぱりきっぱりと気持ちが割り切れない私からはそんな言葉が出たのだ。

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