お見合いから始まる恋→結婚
14
「あれっ?」

体内時計が狂ったせいか、目は覚めたが頭がぼんやりする。

「おはよう。」

私はリビングで挨拶をした。

「何がおはようよ。もうお昼を過ぎているのよ。」

お母さんが示した時計はお昼の1時を少し過ぎたところだった。

「お母さん、尚登は来た?」

私はびっくりして慌てて聞いた。

「まだよ、安心しなさい。とにかくいつ来てもらうか分からないのなら、身支度だけは整えておきなさい。」

お母さんの言葉に私はやっと我に返ったように動き出す。

ジーパンにトレーナーという活動的な服装で、私はお母さんが出してくれたチャーハンを食べた。

さっき部屋でスマホを確認したけれど、尚登からの着信はなかった。

そして昨夜私は返信していなかったことに、今更ながら気が付いた。

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