お見合いから始まる恋→結婚
読んでもらえるかは分からないけど、ちゃんと送っておこう。

-返信が遅くなってごめんなさい。私は尚登を待っています。-

やっと自分の気持ちをこれだけの言葉にして送った。

あれこれ考えていると、段々その文章は長くなってしまいそうだった。

自分の部屋から玄関に自分の荷物の段ボールを移動させていると、黙ってお父さんとお母さんが手伝ってくれた。

私は落ち着かなくて、リビングと自分の部屋を行ったり来たりする。

そろそろ時計は4時を指そうとしていた。

「随分遅いのね。こんなに遅くなってしまって大丈夫なの?」

そろそろ私だけではなく、お母さんにも焦りが見えてきた。

そんな時、玄関で車が止まった音がしたような気配がした。

思わず私はお母さんと顔を見合わせる。

すると人の来訪を告げる玄関ベルが鳴った。

「尚登!」

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