お見合いから始まる恋→結婚
そんな尚登を見て私は声をかける。

リビングが様変わりしていた。

壁紙は変わり、照明もカーテンも変わっていた。

そう、リビングのちょっとしたリフォームをしたようだった。

以前よりすごく落ち着いた緑を基調とした雰囲気。

そう大人の好む仕様、私好みだ。

「陶子、ごめん。」

尚登はゆっくりと立ち上がって、私の正面に立った。

「璃子にはちゃんと説明をして分かってもらった。そしてリビングから璃子のイメージを消すために自分でここまでした。だからずっと会社も休んでいた。」

そして尚登はちょっと照れくさそうに笑った。

「自分で思っていたよりも時間がかかってしまって、陶子にも連絡が出来なかった。もしかすると今日も間に合わないかもしれないって焦ってて…。」

私はたまらずに尚登に飛び込んだ。

「とっ、陶子?」

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