お見合いから始まる恋→結婚
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当然そんな感じでは、その後婚姻届を提出に行けるはずもなく…。

私達は次の日に仕事終わりに待ち合わせをする。

無事に届を出すと、私達は軽い足取りで役所を出た。

「原陶子さん、今の気持ちはどうですか?」

尚登に新しい名前を呼ばれ、気持ちが温かくなる。

「恥ずかしいような、嬉しいような…、何て言ったら伝わるのかな。」

二人で微笑み合う。

「さあ、奥さん。これからどうしますか?」

そう問いかける旦那様の手を私はぎゅっと握る。

夕食は外食が良いかな、それとも帰って手料理かな…。

私がそんな事を思っていると、その前に尚登が言った。

「実はさ、これから陶子の実家に行く。」

尚登の言葉に私は驚いた。

「お義父さんとお義母さんから夕食に招かれている。俺もちゃんと挨拶をしたいからな。」

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