お見合いから始まる恋→結婚
素直にそんな事を話してくれる尚登さんを愛おしく感じる。

「そんな時にお母さまからあんな電話が来たら余計不安になった。」

「私もこの関係を何とかしなくちゃと思いながら、そういう事から逃げていたような気がする。無意識に尚登さんにのめり込み過ぎないようにしていたというか…。」

お互いの年齢に見合った経験が人を憶病にすることもある。

人を好きになる事が怖かったり、これ以上傷つきたくなかったり…。

それは尚登さんが言った通りだ。

「ぐちゃぐちゃ考えずに一緒に居よう。それで答えは自然と出てくるよ。」

何だか身体の力が抜けた。

やっぱり尚登さんの家に初めて来て、それなりの緊張をしていたようだ。

「…やっぱり話しておくね。私が婚約解消された理由。」

私はゆっくりと話し出す。

もう尚登さんもそれを止めずに、聞く体勢を整えた。

「私は私なりにその人が好きで、その人から結婚を申し込まれたからそれを承諾したの。大学時代からもう5年も付き合っていたしそれでいいかなって。」

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