お見合いから始まる恋→結婚
そして尚登さんは私を抱きしめた。

「俺は陶子が思っていたよりも早くから陶子の恋人のつもりでいたんだぞ。」

私は尚登さんが何を言おうとしているのか分からなかった。

「それ程早くから陶子に惹かれていたって事。ご両親にも言ったけど、俺達は良い夫婦になると思っている。…何の根拠もないけどな。」

どちらともなく笑い合う。

やっぱりこういうタイミングは似ている。

「この歳になったらさ、お互い自分のペースがあると思うんだ。それを合わせていく為に早く一緒に生活をしたいと思っているんだ。」

尚登さんが真剣に私と結婚することを考えてくれている事が伝わってくる。

「…でもそれは表向きの理由かな。久々に好きになった人とはずっと一緒に居たいからな。」

尚登さんはまた微笑むと、私にキスをした。

「会う度にもう離したくないと思いながら別れるから、次の約束をする事を忘れてしまう。そして次のラインの陶子の返信で断られないかと思いながら連絡するのは結構なプレッシャーだった…。」

< 46 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop