お見合いから始まる恋→結婚
「兄貴との事はもしかしたら陶子から連絡が来るかなと思ったんだけど、正直待てなかった。早く話が聞きたくてさ。」

少しずつだけれど、私達の間にも好きという気持ちだけではなく信頼も生まれてきているようだ。

「この辺で良い?夕食の支度にとりかかっても良いかな。」

うなずく尚登さんを確認すると、私はキッチンへ向かった。

「…本当に良かったよ…。」

尚登さんが私の後姿を見ながら微笑んだ事には私は気が付かなかった。

私が夕食を作っていると、時々尚登さんは私のそばにやって来ては私の腰に手を回す。

「危ないよ、尚登さん。」

包丁を持っている時の不意打ちは辞めて欲しい。

「毎日陶子がキッチンに居てくれたらいいのに。」

ブツブツそんな事を言う尚登さんが可愛い。

私自身は料理がそんなに得意ではないが、それでも尚登さんは美味しいと言って何でも食べてくれる。

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