お見合いから始まる恋→結婚
夕食を食べ終わった後、尚登さんはスマホを確認している。

「…陶子。」

何となく曇った表情をした尚登さんはそのスマホを私に向ける。

そのラインはお兄さんからだった。

-今度、一緒に食事しないか、もちろん陶子さんも一緒に。-

「確かにきちんと紹介した方が良いんだけどな。」

尚登さんはチラリと私を見る。

「婚約者の平川陶子です…って言おうか?」

私は尚登さんに冗談めかして言ってみる。

「それは当たり前だろう。」

そんなそっけない尚登さんの反応が憎らしい。

「それよりさ、陶子。」

何だか今日は尚登さんに名前を良く呼ばれるような気がする。

「もうそろそろ呼び方を変えてくれない?堅苦しくてさ。」

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