お見合いから始まる恋→結婚
そこに入って来たのは尚登。

「あれ?今日は会う約束をしていた?」

私は尚登の姿に驚いて言った。

「いや、お父さんの方から連絡をもらった。陶子の様子だとまた引っ越しが延びるといけないから、手伝いに来るようにって。」

そう、今日は土曜日。

明日一日でだいぶ片付く予定だ。

「明日頑張るつもりでいるから大丈夫よ。」

私は尚登を見た。

「いや、明日は予定が入ったんだ。兄貴から連絡が来て、陶子を紹介してくれって。」

尚登はお母さんが居るので、そう無難に答えた。

「あら、尚登さんのお兄さんに会いに行くの?やっと予定が合ったのね。」

尚登の両親にはとりあえず電話で挨拶をした。

尚登が私との事を両親にきちんと報告をしていたからとても喜んでくれた。

< 90 / 147 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop